はじめに
・なぜ、ばいきんまんはアンパンマンに倒しにくるのか?
・食べ物が欲しいだけならば、ばいきんまんの変装能力・開発能力を駆使し食べ物を手に入れて逃げることも出来るのに。
・なぜ?いつもやられるのにアンパンマンを倒しにくるのでしょう。
大人になってアンパンマンを見ると一度は感じる疑問ではないでしょうか?
子供の頃は「正義は必ず勝つ!」「悪を倒す!」という勧善懲悪ものが多かった我々30代。
アンパンマンがばいきんまんを倒すことに対して何の疑問も抱いていませんでした。
それと同時に、ばいきんまんが何故アンパンマンへ攻撃を仕掛けるのかに対しても疑問を持つことはありませんでした。
ある時、子供とアンパンマンの映画を見ていました。
それは、「かがやけ!クルンといのちの星」という映画です。
この中でばいきんまんはアンパンマンを倒すことへの執着を吐露する台詞があります。
「かっこよ…」となりながらも思います。
なぜ、そこまで。
気になりますよね。私なりに調べてみました!!
何故ばいきんまんはアンパンマンと戦うのか?
【公式回答】ばいきんまんはいつも負けるのに、どうしてアンパンマンと戦うの?
ばいきんまんは、アンパンマンをやっつけることが生きがいなので、何度やられても、またアンパンマンと戦おうとします。
それに、とっても立ち直りが早いので、やられても平気なのです。
とのことです。
生きがいとは、生きるに値するもの。生きていくはりあいや喜び。という意味ですね。
ばいきんまんの生きがい=「アンパンマンをやっつけること」
というシンプルなもの。
つまり、アンパンマンがいなくなれば「生きていくための喜び」が無くなってしまう。
という事ですね。
【アニメ第1話より】ばいきんまんの生まれた理由
アンパンマンに命を宿した「いのちの星」のに吸い寄せられるように
ばいきん星から一つの卵がついていきます。
これがアンパンマンワールドの星に到着し、海の向こう「ばいきん島」にたどり着きます。
そして生まれたのがばいきんまん。
ばいきんまんは、ばいきん城を作り、トレーニングを積み、モニターでアンパンマンの顔を初めて確認し、こう言うのです。
「なんて間の抜けた顔だ。俺様は貴様をやっつけるために生まれてきたんだぞ。」
ばいきんまんの生まれた理由=「アンパンマンをやっつけること」
彼の生まれてきた理由が、第1話でしっかりと明言されているんですね。
アンパンマンを倒すことはバイキンマンにとっての生きる意味、ということがこの台詞からも証明がされました。
しかしながら、私の疑問「なぜ、そこまで」は解決していません。
アンパンマンはばいきんまんをどう思っているのか
一方、アンパンマンはばいきんまんをどう思っているのでしょうか?
何か知らんけど、いつも戦いを挑んでくる存在
またお前かい!もういい加減あきらめろい!とうんざりしますよね。
実は、ばいきんまんが現れた・悪さをしていた、だけでは攻撃しません。
ばいきんまんが悪い事をしていると、まずは「やめるんだ!」と静止をします。
(※映画の登場シーンは除きます。オープニング曲と合わせてかっこよく攻撃をしかけていきます。)
それでも辞めなければアンパンチをお見舞いするという流れですね。
つまり思ったよりばいきんまんを目の敵にしてはいない。
アンパンマンにとっては、ばいきんまんも「住民」の一人、ということでしょうか。
逆から考えよう。アンパンマンの生きがいは何?
「僕はね、きっと困っている人を助けるために生まれてきたんだよ」
こちらは「映画 それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」、「映画 それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ 」 の作中でアンパンマンが語った台詞です。
アンパンマンの生きがい=困っている人を助ける
アンパンマンの世界では、道で疲れて座り込んでいる人や、崖から落ちそうな人など
平和な町に見えて日常生活で危機的状況に立たされている住民が多いです。
あとかばおをはじめ、お腹を空かした人たちのなんと多い事か。
あんなに食べ物のキャラクターが多いのに、なぜこんなにお腹を空かした人が多いのか分かりません。
ですが、アンパンマンにとっては望ましい環境です。
困っている人の宝庫、それがアンパンマンワールド。
いのちの星が狙いを定めてここに来たとしか考えられません。
ばいきんまんが悪さをして困っている人は、ほんの一部なのではないでしょうか。
だけど、ばいきんまんがいることによって、困った人が増えている。
ばいきんまん=アンパンマンの生きがいを増幅させる存在
アンパンマンが生きがいのばいきんまんに比べると、
アンパンマンはばいきんまんがいなくても生きていけるんですね。
共に生まれた存在
ここで注目なのは、アンパンマンとばいきんまんは一緒のタイミングで誕生した、ということです。
ばいきんまんが悪さをするから、それの対抗策としてアンパンマンが生まれた、という訳でなく
アンパンマンがいて、悪役としてばいきんまんが誕生した訳でもなく
一緒に誕生している。
しかし、ばいきんまんは命が宿った瞬間から「アンパンマンをやっつける」ことをインプットされて生まれてきている。
これは、どういう事でしょうか。
ここに答えがある気がします。
アンパンマンを倒すようインプットしたのは誰?
仮説①ばいきん星の住民は他の星を侵略して生きている
風呂場のカビが増殖するように、いつのまにかチーズにカビが生えるように、
菌は何かを侵略しながら生きています。
同じように、ばいきんまんはこの星を侵略するために送られてきた使者なのかもしれません。
しかしそうなると、ばいきん星の住民は「アンパンマン」がいることを既に知っていなければいけません。
2人は同時に誕生したためそれは不可能でしょう。
仮説② 育っていく中でインプットされたのでは
ばいきんまんは卵でやってきて、孵化。
その後自分でメカを作り体を鍛えます。
全ては「アンパンマンを倒すため」
彼が卵から成人(?)になるまでの原動力はその気持ちのみです。
つまり誕生した瞬間からアンパンマンを脅威と認識していたため、
成長過程でインプットされた説も否定的です。
仮説③アンパンマンの転生
アンパンマンが既にどこかの星で誕生していた説です。
現在のアンパンマンが誕生する前、別の星でアンパンマンは存在していて、
一度ばいきん星の誰かと戦っている。
ばいきん星の中では「アンパンマン」は既に要注意人物として情報共有されていたとしたら、
バイキンマンが誕生した時点で「やっつける存在」となっても不思議ではない。
そんな戦いの中で、アンパンマンはやられてしまった。
その時、いのちの星が何らかの形でアンパンマンの「魂」を確保し、あらたな星へ転生させた。
映画「いのちの星のドーリィ」でも、いのちの星が無くなったものの、もう一度いのちの星を入れることでアンパンマンは復活することがありました。
が、復活した姿は前のままですし、記憶もあります。
現在のアンパンマンワールドで育っているアンパンマンは誕生したとき赤ちゃんでした。
その後、幼児期を経て成人(?)となり現在に至ります。
いのちの星も意思を持って動いている様子は見られないため、
この説も私のこじつけが凄いため否定的。
おわりに
2022.7月現在。私のアンパンマン知識ではここまでしか考えることが出来ませんでした。
ばいきんまんがアンパンマンを倒すのは
「アンパンマンを倒すために生まれてきたから」
文章にしてみると、卵が先か鶏が先か、のような話です。
なぜ、そこまで?という疑問は解決に至りません。
さて、ここまで書いてみて考えました。
私は
何のために生まれて、何をしていきるのか。
具体的な答えが言えるバイキンマンはすごいじゃないか。
その答えが疑問を持っていたとしても、
実際に挑戦し続けている彼の姿。
私はいつも感動させられる。
ばいきんが無ければ病気にもならないが、ばいきんが無ければ私たちはばいきんに対抗する手段を知らなかっただろう。
フォーエバーばいきんまん。
2022.7月
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